【インプラント治療時の全身管理と局所麻酔】
日本大学松戸歯学部歯科麻酔学講座 准教授 山口秀紀
超高齢社会を迎え、全身疾患を持ちながら歯科を受診する患者さんが増えています。全身疾患を有する患者さんの多くは、何らかの薬物治療を受けている場合が多いのが現状です。特にインプラント治療を受ける患者さんの年齢層が主に中高年であることを考えると、薬物服用者の割合が高いことは容易に予想されることから、服用薬物と歯科治療との関連について、より一層の注意が必要となってきます。
本来、全身疾患に対する薬物服用の必要性に関しては、医師の裁量に任せられるべきであり、われわれ歯科医師は、その薬物の服用継続下あるいは医療連携のもとで、可能な限りの安全性を保ちながら歯科治療を行っていくことが必要となってきます。講演では、インプラント治療を受診する患者さんが服用、使用することの多い薬物への対応について自験例を交えながらお話させて頂く予定です。
また、歯科治療時における全身的偶発症の発現は、局所麻酔時に多いとされており、インプラント治療においてもトラブルのない診療を進めていくためには、安全で有効な局所麻酔(表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔)の選択と実施が重要となってきます。また昨今ではインプラント治療に静脈内鎮静法を併用する機会も増えてきており、術者として静脈内鎮静法によるバイタルサインへの影響について理解しておく必要があります。講演では、より安全性の高い局所麻酔・静脈内鎮静法の応用について皆さんと考えてみたいと思います。
《山口先生略歴》
昭和61年3月 日本大学松戸歯学部卒業
昭和61年4月 日本大学松戸歯学部 麻酔学教室(研究生)
平成元年4月 同 助手(麻酔学)
平成6年10月 同 講師(麻酔学)
平成13~15年 オーストラリア ロイヤルブリスベンホスピタル(麻酔・集中治療科)留学
平成20年4月 日本大学松戸歯学部 歯科麻酔学講座 准教授
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